数々の音楽メディアで活躍する評論家の杉田宏樹が、
トップアーティスト達の映像作品をご紹介します。
Jazz on The Scene / ダイアナ・クラール「ライヴ・イン・リオ」
杉田宏樹
(ライヴ・イン・リオより)
去る4月7日、「日加修好80周年記念」として、カナダ大使館・オスカー・ピーターソン・シアターでダイアナ・クラールのショーケース・コンサートが開催された。
来日は2005年以来だが、今回は関係者向けの特別なイヴェント。しかも客席には高円宮妃がご臨席されたほか、多くの芸能人も詰めかけ、セレブ感が漂う雰囲気であった。
ステージでは上原ひろみと小曽根真がソロ・ピアノで2曲ずつ演奏。同シアターに出演歴がある2人が、日本代表という形で同夜のステージを彩ったのは、日本人として誇らしいシーンだった。
その後ダイアナはレギュラー・ギタリストのアンソニー・ウィルソンと共に登場し、デュオで数曲を披露。そして最後に、出演者全員がステージで共演するサプライズが起こった。ダイアナと小曽根はボストンのバークリー音楽大学の同窓生であり、上原は後輩。そんなつながりがある3人の初めての共同作業は、過去に例がなく、しかも収穫が大きかっただけに、このような異例のシチュエーションにおいても持ち味を発揮するスキルを堪能させてくれたダイアナに対する評価は、さらに鰻上りであった。
来日は2005年以来だが、今回は関係者向けの特別なイヴェント。しかも客席には高円宮妃がご臨席されたほか、多くの芸能人も詰めかけ、セレブ感が漂う雰囲気であった。
ステージでは上原ひろみと小曽根真がソロ・ピアノで2曲ずつ演奏。同シアターに出演歴がある2人が、日本代表という形で同夜のステージを彩ったのは、日本人として誇らしいシーンだった。
その後ダイアナはレギュラー・ギタリストのアンソニー・ウィルソンと共に登場し、デュオで数曲を披露。そして最後に、出演者全員がステージで共演するサプライズが起こった。ダイアナと小曽根はボストンのバークリー音楽大学の同窓生であり、上原は後輩。そんなつながりがある3人の初めての共同作業は、過去に例がなく、しかも収穫が大きかっただけに、このような異例のシチュエーションにおいても持ち味を発揮するスキルを堪能させてくれたダイアナに対する評価は、さらに鰻上りであった。
(ライヴ・イン・リオより)
プライヴェートではエルヴィス・コステロとの間に生まれた双子の母親でもあるダイアナは、3月に新作『クワイエット・ナイツ』をリリースして、変わらぬ女王ぶりを実証。
同作に関連した映像作品として登場したのが『ライヴ・イン・リオ』だ。『クワイエット~』がアントニオ・カルロス・ジョビンの3曲を含むボサ・フィールのコンセプト・アルバムであることを踏まえて、ボサが生まれた現地を訪れ、レギュラー・カルテットに地元出身のパーカッション奏者ポリーニョ・ダ・コスタとオーケストラが加わったコンサートを実現したのである。
このゴージャス感とセレブ感は、世界的にジャズ・ヴォーカリスト人口が増える昨今で、すべてのプロフェッショナルがお手本にするべき要素だと思う。安心して映像の中の世界に浸れる作品。いい夢を見させてくれること間違いなしの、極上ヴォーカルDVDである。
同作に関連した映像作品として登場したのが『ライヴ・イン・リオ』だ。『クワイエット~』がアントニオ・カルロス・ジョビンの3曲を含むボサ・フィールのコンセプト・アルバムであることを踏まえて、ボサが生まれた現地を訪れ、レギュラー・カルテットに地元出身のパーカッション奏者ポリーニョ・ダ・コスタとオーケストラが加わったコンサートを実現したのである。
このゴージャス感とセレブ感は、世界的にジャズ・ヴォーカリスト人口が増える昨今で、すべてのプロフェッショナルがお手本にするべき要素だと思う。安心して映像の中の世界に浸れる作品。いい夢を見させてくれること間違いなしの、極上ヴォーカルDVDである。
ダイアナ・クラール ライヴ・イン・リオ
アーティスト:ダイアナ・クラール
DVD(1枚組)
価格:3,990 円
発売:2009/05/27
商品番号:YMBA-10014
フォーマット、収録時間:1DVD、約144分、DTS & Dolby 5.1/LPCM Stereo、16:9、一部日本語字幕、2009年制作
現在のジャズ・シーンで人気・実力ともにNo.1の<歌姫>による、3月末に発売される3年振りのニュー・アルバム『クワイエット・ナイツ』(ユニバーサル)と2本立プロジェクトとなる、2008年11月にボサ・ノヴァの聖地リオで収録されたライヴDVD。その最新作から9曲(3,4,5,6,9,12,13,14,15)と、95年『オール・フォー・ユー』より7、99年『ホエン・アイ・ルック・イン・ユア・アイズ』より2,10、01年『ルック・オブ・ラヴ』より17、06年『フロム・ディス・モーメント・オン』より18…といった代表曲が、ソフィスティケーション極まるアレンジでエレガントに展開されていった内容。なお映像特典として、リオで行われたクラールへのインタヴューに貴重なオフショットや2曲のビデオ・クリップに加え、さらに日本盤のみのボーナス・トラックとして、アメリカ音楽界にボサノヴァを紹介した立役者のひとり、カルロス・リラとの<ルーフトップ・セッション>を収録。
杉田宏樹略歴
音楽評論家。1960年東京生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。「スイングジャーナル」ディスクレビューアー、朝日新聞社「ジャズストリート」のレギュラー執筆、衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」パーソナリティ等、ジャズ関係の仕事を多角的に展開。著書は「ビル・エヴァンス・ディスコグラフィー」、「ヨーロッパのJAZZレーベル」「ジャズ魂」など。ジャズ・ディスク大賞選考委員。ミュージック・ペンクラブ・ジャパン会員。